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  • 目次
  • 各タイプ別下穴参考値表
  • 302型 307・308型/307 2型・308 2型/317・318型/337・338型 303型 347・348型 305型 309型
  • 1.相手材と下穴の関係
  • 2.材料ハンドブックの強度表示と実情数値
  • 3.熱処理されたアルミ合金
  • 4.アルマイト加工されたアルミ部品
  • 5.エンザート加工の試作
  • 6.小さすぎる下穴の弊害
  • 7.下穴の目安
  • 目次
  • 各タイプ別下穴参考値表
  • 302型 307・308型/307 2型・308 2型/317・318型/337・338型 303型 347・348型 305型 309型
  • 1.相手材と下穴の関係
  • 2.材料ハンドブックの強度表示と実情数値
  • 3.熱処理されたアルミ合金
  • 4.アルマイト加工されたアルミ部品
  • 5.エンザート加工の試作
  • 6.小さすぎる下穴の弊害
  • 7.下穴の目安
 
エンザート下穴参考値ネジモト君

エンザートって種類が違っても同じ下穴径じゃないの?

  
  
  
 エンザート下穴参考値ナットク博士   
 

エンザートのタイプや相手材によって下穴径が違ったり、
切削加工の容易さなどで微調整が必要な場合もあるから注意が必要なんじゃ。

 
 
  
エンザート下穴参考値ネジモト君2
  

なるほど! まずは試作をして下穴径をしっかり決めた方がよさそうだね!

  
 
エンザート下穴参考値ネジモト君

エンザートって種類が違っても同じ下穴径じゃないの?

  
  
  
 エンザート下穴参考値ナットク博士   
 

エンザートのタイプや相手材によって下穴径が違ったり、
切削加工の容易さなどで微調整が必要な場合もあるから注意が必要なんじゃ。

 
 
  
エンザート下穴参考値ネジモト君2
  

なるほど! まずは試作をして下穴径をしっかり決めた方がよさそうだね!

  

各種タイプ別下穴参考値

302型 下穴参考値
※1Rm=引強さ(N/mm2)  ※2HB=ブリネル硬さ
(mm)
307・308型/307 2・308 2型/317・318型/337・338型 下穴参考値
※1Rm=引強さ(N/mm2)  ※2HB=ブリネル硬さ
(mm)
303型 下穴参考値
347・348型 下穴参考値
305型 下穴参考値
309型 下穴参考値

各種タイプ別下穴参考値

※1Rm=引強さ(N/mm2)  ※2HB=ブリネル硬さ
(mm)
307・308型/307 2・308 2型/317・318型/337・338型
※1Rm=引強さ(N/mm2)  ※2HB=ブリネル硬さ
(mm)
347・348型

エンザートの確認・注意点

1.相手材と下穴の関係

エンザートの下穴径はタップ用の下穴径と違い様々な相手材の異なる被削性や加工性によって微調整する必要があります。
材料独自の加工性は数値で表わせないため、それに代えて相手材の引張強さや硬度を基準に下穴参考値を決めています。

 
2.材料ハンドブックの強度表示と実情数値

材料ハンドブック等には規格材の強度や硬度の下限値の目安が記載されています。
アルミ合金を例にとれば実際の材料の引張り強さは記載されている数値より20〜30%高いのが実情です。
このことも下穴を設定する際に考慮する必要があります。

 
3.熱処理されたアルミ合金

アルミ合金の熱処理は下穴径の選定に重要な影響があります。
熱処理の有無を必ず確認し熱処理がされている場合は処理後の強度を基準に下穴径を設定してください。

4.アルマイト加工されたアルミ部品

アルマイト加工されたアルミ部品の下穴はアルマイト処理後にあけてください。 あらかじめ下穴をあけ、アルマイト加工を行うと、エンザートが割れる場合があるのでエンザートの使用を避けてください。

5.エンザート加工の試作

上記のように不確定な要素が多いためエンザートを初めて使用される際は、必ず試作を通し、経験的に下穴径を選定してください。

6.小さすぎる下穴の弊害

エンザートの加工では常に刃先を相手材にセルフ・ロックさせることが大切です。
使用する相手材に対して下穴径が小さすぎる場合は加工中にピッチ遅れが生じたり相手材のねじ山破壊が生じる可能性があります。
こうした不完全なセルフ・タップは加工トルクが大きくてもセルフ・ロックがうまく働かないため加工後の緩みや抜けの原因になりす。
過大な加工トルクはエンザート工具の先端スタッドやベアリングの破損を招きます。

7.下穴の目安

プラスティック及びアルミ合金で特に被削性の悪い材質は試作を通して下穴径を設定する必要があります。
下記は一般的に使われている素材の下穴径の目安として参照してください。

相手材 エンザートのタイプ ひっかかり率
▪※1可塑性の高いプラスチック
▪硬質木材
302型 50%〜60%
▪硬質樹脂 302型 40%〜60%
▪SMC・BMC 307型/308型 60〜70%
▪※2快削性のあるアルミ鋳物 302型 40〜50%
▪強度の高いアルミ型材等 307型/308型 50〜60%

※1可塑性=個体に外力を加えて変形させ、力を取り去っても元にもどらない性質

※2快削性=切削加工をうけた製品の表面も,切削中に切りくずが細かく切れて飛ぶ状況で加工されたほうが美しく仕上がる。このような切削状況をつくり出す鋼の性質。

エンザートの確認・注意点

1.相手材と下穴の関係

エンザートの下穴径はタップ用の下穴径と違い様々な相手材の異なる被削性や加工性によって微調整する必要があります。
材料独自の加工性は数値で表わせないため、それに代えて相手材の引張強さや硬度を基準に下穴参考値を決めています。

 
2.材料ハンドブックの強度表示と実情数値

材料ハンドブック等には規格材の強度や硬度の下限値の目安が記載されています。
アルミ合金を例にとれば実際の材料の引張り強さは記載されている数値より20〜30%高いのが実情です。
このことも下穴を設定する際に考慮する必要があります。

 
3.熱処理されたアルミ合金

アルミ合金の熱処理は下穴径の選定に重要な影響があります。
熱処理の有無を必ず確認し熱処理がされている場合は処理後の強度を基準に下穴径を設定してください。

4.アルマイト加工されたアルミ部品

アルマイト加工されたアルミ部品の下穴はアルマイト処理後にあけてください。 あらかじめ下穴をあけ、アルマイト加工を行うと、エンザートが割れる場合があるのでエンザートの使用を避けてください。

5.エンザート加工の試作

上記のように不確定な要素が多いためエンザートを初めて使用される際は、必ず試作を通し、経験的に下穴径を選定してください。

6.小さすぎる下穴の弊害

エンザートの加工では常に刃先を相手材にセルフ・ロックさせることが大切です。
使用する相手材に対して下穴径が小さすぎる場合は加工中にピッチ遅れが生じたり相手材のねじ山破壊が生じる可能性があります。
こうした不完全なセルフ・タップは加工トルクが大きくてもセルフ・ロックがうまく働かないため加工後の緩みや抜けの原因になりす。
過大な加工トルクはエンザート工具の先端スタッドやベアリングの破損を招きます。

7.下穴の目安

プラスティック及びアルミ合金で特に被削性の悪い材質は試作を通して下穴径を設定する必要があります。
下記は一般的に使われている素材の下穴径の目安として参照してください。

相手材 エンザートのタイプ ひっかかり率
▪※1可塑性の高いプラスチック
▪硬質木材
302型 50%〜60%
▪硬質樹脂 302型 40%〜60%
▪SMC・BMC 307型/308型 60〜70%
▪※2快削性のあるアルミ鋳物 302型 40〜50%
▪強度の高いアルミ型材等 307型/308型 50〜60%

※1可塑性=個体に外力を加えて変形させ、力を取り去っても元にもどらない性質

※2快削性=切削加工をうけた製品の表面も,切削中に切りくずが細かく切れて飛ぶ状況で加工されたほうが美しく仕上がる。このような切削状況をつくり出す鋼の性質。

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