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タングレスインサート Tangless

タングレス・インサート

従来のインサートについている「タング」の代わりにノッチ(返り)をつけタングを無くしています。

ノッチ(返り) 挿入切り取りノッチ(返り)

どちら側からでも挿入ができ、インサートの向きを気にせず使用できます。
タングを折ったり、折ったタングを探したりする作業がなく、ゲージ確認する必要もありません。
抜き取る際にも、雌ねじ側にも本品にもダメージを与えません。

従来品とタングレス・インサートの作業の違い

工程数を減らし品質を安定させます。

【①作業時間の短縮】タングを折り取る必要なし。
【②挿入ミス激減】タングが無いので折り取る衝撃でのピッチ飛びや、タングの折り取り忘れなし。
【③挿入後も抜取可能】母材、本品へのダメージなし「抜取工具」で抜取りや挿入深さの調整が可能。
【④電動工具で効率アップ】専用電動工具を使えばボタンひとつで挿入・抜取りが可能。
【⑤様々な母材に対応】アルミはもちろん、樹脂やCFRP等にも利用可能。

タングレス・インサート使用方法

電動工具を使用する場合に用意するもの

電動工具を使用する場合に用意するもの

各部の名称とはたらき

ノッチ(返り)

トルク調整ナットの交換の仕方

手順1
1.トルク調整ナットを、矢印の方向へ押しながら回して、取り外します。
手順2
2.中に入っている圧縮ばねを、電動ドライバートルク表に基づいて適正なばねを選択して取り付けます。
手順3
3.同じく電動ドライバートルク表に基づいて、トルク調整ナット側の赤い目印を、適正な目盛りに合わせてトルクを調整してください。
トルク表

挿入方法

手順1
【ACI-030の場合】マンドル工具をドライバー先端の六角穴に差し込みます。ドライバー側の先端部ツマミを押しながら工具を差し込みます。
電源スイッチは裏側にあり,表側にある回転スピードの調節スイッチは必ず1(LOW)で使用して下さい。2(HI)にすると挿入ミスに繋がります。
手順2
【ACI-100の場合】マンドル工具をドライバー先端の六角穴に差し込みます。その際にドライバー側の先端部ツマミを引きながら工具を差し込みます。
回転スピードの調節スイッチは必ず1(LOW)で使用して下さい。2(HI)にすると挿入ミスに繋がります。
手順1
1.ハウジングとロックナットを緩め、インサートをノッチに爪がかかるまで装着してください。その後ガードとインサートの隙間を線径1本分あけてハウジングとロックナットをセットしてください。
手順2
2.コイルを工具の先端に取り付けます。ドライバーのスイッチレバーを押しながら工具を回転させ、コイルを工具の先端に当てながらインサートを電動で装着します。
手順3
手順3
3.母材に対して垂直に工具を持ち母材に工具先端が接触したらスイッチレバーを握って工具を回転させます。
手順4
4.ガード部分が母材に接触すると電動工具は自動的に反転しますレバーを押し続けたまま工具を回転させて工具だけを引き出してください。

手動の場合

電動工具で挿入する場合と同様にインサートを工具の先端に装着します。母材に対して垂直を保ち押し付けすぎないようにしながらインサートを回しいれてください。工具が母材に当たったところで工具の回転方向を逆にし工具を引き出してください。

電動で抜き取る使用方法

手順1
1.ハウジングとロックナットを緩め、インサートをノッチに爪がかかるまで装着してください。その後ガードとインサートの隙間を線径1本分あけてハウジングとロックナットをセットしてください。
手順2
2.コイルを工具の先端に取り付けます。ドライバーのスイッチレバーを押しながら工具を回転させ、コイルを工具の先端に当てながらインサートを電動で装着します。
手順3
3.母材に対して垂直に工具を持ち母材に工具先端が接触したらスイッチレバーを握って工具を回転させます。

工具の先端の爪が出ている状態
手順4
工具の先端の爪が内部に入り込んでいる状態
手順4

手動の場合

電動工具で挿入する場合と同様に工具を母体に対して垂直に立てインサートの内径に工具を回しいれます。インサート上部一巻目のノッチに爪がかかったところ(カチッという音がします)で工具を逆回転します。工具を引き出した後はリリースを押しながら工具からインサートを回し取ります。

こんな時どうする?(手動で挿入の場合)

インサートを工具にセットするとき、インサートをどの辺りまで装着すればいいですか?

1.インサートのノッチに爪がかかるまでインサートを回しいれる。
2.インサートとガード部分は線径1本分程度の隙間を空ける。
その後、ハウジングとロックナットをしっかり締めて固定してください。

パウルにインサートが引っかからない時はどうすればいいですか?

・ツメが磨耗していませんか?
ある程度の個数を挿入するとツメが磨耗し、インサートのノッチ部分にツメが引っかからなくなります。その場合は交換用の爪を用意しています。爪の交換をしてください。

・ツメが折損していませんか?
挿入時に負担をかけすぎると爪の折損の原因になります。磨耗した場合と同じように爪の交換をしてください。

※挿入不可の状態は、インサートのノッチが工具の爪に引っかからないことをさします。

うまく挿入できません。

・タップはゲージ検査を合格していますか?
下穴径が小さいとインサートをうまく挿入できません。再度タップをゲージで検査し、適正なサイズがどうか判断してください。

・負担をかけすぎてインサートをタップ穴に押し付けていませんか?
インサートを挿入するために、インサートを下穴に押し付けていませんか?負担がかかりすぎるとピッチ飛びを起こしてしまい挿入不具合の原因になります。インサートが下穴に一巻ほど挿入できれば強い力をかけずに挿入することができます。

ツメの交換はどのようにすれば良いですか?

挿入用の交換爪を購入してください。グレー色をしています。工具からロックナットとハウジングを外し、マンドルと爪を固定しているシャフトを取り外してください。その際、内部にはばねが組み込まれているので無くさないように注意しながら作業してください。シャフトを取り出すとマンドルと爪の固定が解除されます。爪のみを取り出し、新しい爪をセットしてください。その後、再度マンドルと爪を固定するためにマンドルにある穴の位置を合わせてシャフトを差し込んでください。

爪の交換中にシャフトまたはスプリングを失いました。改めて工具を買う必要がありますか?

工具内部にあるシャフトまたはスプリングは規格品です。有償で販売させていただきますので工具本体を買う必要はありません。また、トルク調整ばねも単独でご用意しています。お問い合わせください。

タングレス・インサートの使用方法動画

タングレス・インサート挿入~抜取工程(手動)

タングレス・インサート挿入~抜取工程(電動)

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